リハテーラー横浜都筑の代表の池畑健太(理学療法士)です!

医療分野と同じく障害福祉分野も3年に1度報酬や制度の改定があります。
令和3年度は、改定の年で私たちが提供している放課後等デイサービスの報酬や制度も大きく変わりました。

発達障害など知的の分野は現状のままだと報酬が大幅に下がるようになりました。
これは、有資格者があまりいなくても開設できるため参入障壁が低く、結果として多くの放課後等デイサービスが誕生し、地域によっては飽和状態になりつつあることと、預かる要素や宿題に取り組むなどやや趣旨から逸脱した施設も増えていることから、専門職を配置するなど専門性の高いサービスを提供できなければ、大幅な減算になるという背景があります。

一方、当施設が提供している重症心身障害児や医療的ケアが必要なお子様に対する制度や報酬は大幅に向上し、専門職を手厚く配置したり、質の高い環境でサービスを提供できる改定となりました。

これは重症心身障害児や医療的ケア児を受け入れられる施設が圧倒的に少ないことが背景にあります。
横浜には350の放課後等デイサービスがありますが、重症心身障害児に対応している事業所は18施設しかありません。
横浜でこれだけの数字なのですから、他の地域も同様に圧倒的に不足しています。

重症心身障害児のお子様の場合は医療的ケアが必要な場合が多く、看護師などが対応する必要がありますが、簡単に看護師を雇用できないこと、雇用できても退職リスクが隣り合わせで看護師がいなくなったら事業そのものが提供できないという背景から、通常の放課後等デイサービスと異なり参入障壁が高いという背景があり、参入を促していく意味も含めて、報酬が手厚くなりました。(それでも看護師の雇用の壁や小児経験のある看護師が少ないこと、医療行為もあるのでリスクが高いという理由もあり、進まないと考えています)

私たちは看護師の安定的な雇用ができているため、今後は障害福祉の分野で重症心身障害児対応の放課後等デイサービス、児童発達支援を拡大していく予定です。

利用したくてもできない

そんなお声がある限りは、私たちは事業を通して貢献していきたいと思っています。

そして、理学療法士として嬉しかったのが、専門的支援加算というものが創設されたことです。
これは、理学療法士等を配置すると加算が取れるというものです。
介護の分野でもありますが、理学療法士等というのは、柔道整復師や看護師なども入っているのですが、障害福祉の分野での理学療法士等というのは、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士なのです(正確には心理も入りますが・・・)

リハビリテーションにおいては、医療保険や介護保険においてリハ職の待遇が下がり続けいていますが、障害福祉分野においては、国が報酬や制度を通して「必要です!」とメッセージしてくれています。

報酬や制度が悪くなるということは「必要ない」「充足している」という国のメッセージですから、専門的支援加算ができたことは、非常に嬉しく思いますし、障害福祉の分野でお子様たちがリハビリを受けたいというニーズも非常に高く、リハ職の雇用も積極的に進めていきます。

10月には新たな放課後等デイサービス、児童発達支援、訪問看護ステーションを立ち上げる準備で動いていますので、障害福祉の分野に興味がある方はお気軽にお問い合わせください!